購入した自分が言うのも何ですが、メルセデスベンツCLAは
「とっても良いクルマ!」
です。(メルセデスベンツからはビタ一文もらってません!)
買うからには気に入って買うので、良いとこが見えて当たり前です。
しかし、買ったからこそわかる「悪いところ」もあります。
いくら何でも「良いところばかりのはずがない」と思いますよネ、普通に。
ここではメルセデスベンツのCLAの悪いところを指摘させていただきます。
購入してわかった?CLAのここが悪い!
私が思うCLAの悪い点は以下の3点です。
これらはモデルチェンジの際に是非改善して欲しいものです。
- フロントウィンドウのワイパーをあげられない
- 長時間シートに座ると疲れる(休めない・休まらない)
- アイドリングストップをやめられない
ワイパーをあげられない
正確に言うと「フロントウィンドウのワイパーを”簡単には”あげられない」です。
ウィンドウガラスを拭くにしても、ワイパーのゴムを拭くにしても、ワイパーをあげてやりたいのですが、CLAでは簡単にはあげることができません。
一番汚れがつくガラス下部とワイパーブレードを拭くことができないのです。
ワイパーをあげるには
では、本当にワイパーをあげられないのかというと、違います。
ワイパーをあげる方法をサービス担当者から教えてもらいました。
ワイパーブレードのゴムを交換する際などに必要だということです。
「そりゃそうだ」
ただ、そんな面倒なことをフロントガラスを拭く度にやる気にはなりません。
その面倒くさい方法とは…?
実はマニュアルにも、探せば「ワイパーブレードの交換」の項目に記載されています。
長時間シートに座ると疲れる
CLAのシートはバケット形状です。
ただし、そんなに極端なバケットではないのですが、ヘッドレスト一体成型されていますので、首の辺りに開口部があるとはいえ、なかなか圧迫感があります。
このシート、がっしりしていて安定感があるのですが、如何せん長距離移動には向きません。
CLAでは、長距離移動時のために、シート位置やランバーサポートの位置を自動で変えたりする機能が用意されています。
しかし、それでも長距離、すなわち長時間座っていると疲れます。
ホールド性が良いことの反面で、自由度(体を動かせる遊び部分)がないためです。
実はCLAのシートはデフォルトは一般的なシートです。
このシートならあまり疲れないかもしれません。
また、また上記シートの革版オプションもあります。
じゃあ、それを選べば良いじゃん!となりますよネ。
ところが、このシートとAMGラインとは排他選択(文字通りエクスクルーシブ)なのです。
こういうシートを選ぶとAMGラインのオプションを選択できないのです。
AMGラインって何?
AMGラインはCLAで選択されそうなオプション装備をまとめて設定したものです。
つまり製造者側(つまりメルセデスベンツ)から言われると、「お得にするから個別にめんどくさい注文しないで、これを選んでね」ということだと思います。
よって日本に輸出されてくるCLAは、ほぼほぼAMGライン装着車なのです。
国産車でも、オプションは個別にいろいろあっても発注する段になるとオプションの組合せの発注型番から選ぶ場合が増えてきています。
シートを通常シートにしたいからと、個別に注文すると半年以上は待たされるのは間違いないので、それでも拘って選びますか?という踏み絵を踏まされるのです。
普通の人の場合、車を発注する段階では気分も最高潮なので、納車が半年先なんて待てるはずがないのではないでしょうか?(私もそうでした)
アイドリングストップをやめられない
アイドリング中にエンジンを停止して、動き出す際にエンジンをかける機能です。
メルセデスベンツでは「ECOスタートストップ機能」といいます。
使われている方は良いのですが、私のようにバッテリーに負担をかけたくないのとエンジンをかける音が耳障りな人間には、不要な機能です。
個人的には不愉快極まりない機能なのです(御免なさい)
ところが、メルセデスベンツCLAでは、この機能を殺しておくことができないのです。
CLAに乗るたびに「ECOスタートストップ機能」をOFFするボタンを押さなければなりません。
これはもともと不要だと思っている人には苦痛でしかありません。
実は、前回の運転時のモードとECOスタートストップの設定をリストアすることもできます。
しかし、それは始動時にパネルにメッセージが表示される数秒の間にパネルをタッチしなければなりません。
しかも、そのメッセージが表示されるタイミングもまちまちなので
「面倒くさい」
のです。
ECOスタートストップ機能を殺すメニューを追加するくらいはファームウェアのアップデートで簡単にできるので、是非ご検討いただきたいです。
最後に蛇足
メルセデスベンツCLAが良いクルマと言っても、悪いところだってある!
というページなのですが、最後に隠れた良いところをお話させてください。
冒頭「フロントガラスを拭くのにワイパーがあがらなくて邪魔になる」という悪い点を指摘しました。
そのフロントガラスなのですが、実に良く設計されて(良く考えられて)いるのです。
写真では分かり難いかもしれませんが、ガラス面が車体フレームより若干低く取り付けられています。
この造りのために、フロントノーズからボンネットを流れてくる空気の流れが、フロントガラスの少し上を流れているような気がします。
何故なら、虫などの衝突によるフロントガラスの汚れが極端に少なくなったからです。(←これまで30年以上国産車で経験してきた肌感覚です)
更にもう一つ
安全運転支援装置はミリ波レーダーとステレオカメラです。
国産車で「ア〇サイト」とかありますが、カメラがフロントガラスに付いていません。
フロントガラス内側がちょっと曇ったりすると機能停止します。
強い陽射しや霧、強い降りの雪や雨でもあっさりと機能停止しますが…
メルセデスベンツでは、上の写真の通りカメラがフロントガラスに密着して装着されています。
ボルボとか他の欧州車も同じです。
こんなことはメーカーなら気が付いているはずですが、造り易さやコストを考えているのかもしれません。
でも、ユーザーからすると「安全よりコストかよ」です。